ナンパ男がしつこい件について
制服に着替えて友達と交代をして椋太郎の方へ向かう。
「優雅、ナンパしに行った」
「…………なんでそうなる」
あたしは呆れた。…彼女さんにまた怒られるぞ。
「俺はナンパしないから安心しなよ」
「散々椋太郎にナンパされてるから安心しません」
奴はまあまあ、とか言いながら肩を組んできた。
「あん時以外はナンパしたことないし。」
拗ねるように横を向いてまっすぐ見るとクレープ屋さんがあった。
「おいしそ」
ひとつ買って、食べていく。
甘いもの最高…
そう思いながら椋太郎と色んなところに行った。
お化け屋敷に三教室も行って、正直疲れた。
「どっかで休も…」
へとへとになりながら休憩所の教室へと着いた。
「唯花、なんか飲み物買ってくるよ。何がいい?」
「んーじゃあファンタ」
「おっけー、待ってて」
静かに頷くと椋太郎は立ち上がって自動販売機へと行った。