ナンパ男がしつこい件について




車から出ても中々車は動かない。



「…?」


不思議に思って首を傾げながらも家のなかに入ろうと思った。




「ただいま」




「おかえりなさい」



おばあちゃんが笑顔で出てきた。



「文化祭楽しかったー」




ローファーを脱いで廊下を進んでいく。




「夕飯いる?」



そう聞かれて頷いた。



おばあちゃんはリビングに戻って夕飯を温めに行く。




あたしは部屋に行って鞄を投げた。




「あ、アリスの衣装」



思い出に取っておこう。




引っ張り出して畳んでクローゼットにしまった。



携帯もついで取り出して下の階に下りる。




リビングに入ると煮物や味噌汁が机に置いてある。




「いただきまーす」





< 319 / 468 >

この作品をシェア

pagetop