ナンパ男がしつこい件について
車から出ても中々車は動かない。
「…?」
不思議に思って首を傾げながらも家のなかに入ろうと思った。
「ただいま」
「おかえりなさい」
おばあちゃんが笑顔で出てきた。
「文化祭楽しかったー」
ローファーを脱いで廊下を進んでいく。
「夕飯いる?」
そう聞かれて頷いた。
おばあちゃんはリビングに戻って夕飯を温めに行く。
あたしは部屋に行って鞄を投げた。
「あ、アリスの衣装」
思い出に取っておこう。
引っ張り出して畳んでクローゼットにしまった。
携帯もついで取り出して下の階に下りる。
リビングに入ると煮物や味噌汁が机に置いてある。
「いただきまーす」