ナンパ男がしつこい件について




「来てみたら爆睡だもんな…」



困ったような表情を見せる椋太郎。



「…ま、まあね…」




「会いたかった…」



ゆっくりとあたしを引き寄せて背中に腕を回す。



ぎゅううっと力を強めていく。



「冷たい」



椋太郎の手はやっぱり冷たかった。



あたしの唇を指でなぞる。




「唯花からキスして?」



というと椋太郎はあたしの少し上に顔の位置を上に持ってきた。




「え…」






< 342 / 468 >

この作品をシェア

pagetop