ナンパ男がしつこい件について
そして、喉にキスをした。
歯が立てられて、少し吸われた。
顔を離して満足そうに笑ってる。
まさか…
「キスマークつけた?」
「うん」
あっさりとうなずく椋太郎。
「ちょっこんなわかりやすいところ…!」
「大丈夫、隠すもんでもないし」
いやいやいや
「隠すもんだから!」
必死に訴えると、「首もとのがよかったの?」
なんて聞いてくる。
「どっちもいやに決まってるじゃん」
ちぇ、とか呟く椋太郎。