ナンパ男がしつこい件について
むくれてまた唇を合わせる椋太郎。
というか唇を舐めてくる椋太郎。
あたしを引き寄せて、ベッドに倒した。
「…やべ」
自分の唇をパーカーの袖で拭ってる。
あたしの顔の横に手を置いてあたしに覆い被さるような形になった。
キスをしながらシャツの中に手を入れておなかをゆっくりと撫でる。
その手がじりじりと上へ上っていく。
この空気、やばそう…
椋太郎の手を服の上から止めた。
「怖い?」
手を強く握りながら頷く。
「わかった」と言うと手を引っこ抜いてベッドを降りる。
「ごめん」
あたしを起こしながら言う。