ナンパ男がしつこい件について
「炭酸飲む唯花にしては珍しいなと思っただけ。それに炭酸飲料、体に悪いから飲まないでくれるのは俺的にも嬉しい」
…なんかそういう気遣い嬉しいわあたしも。
「お待たせしました、ケーキです」
にこにこした店員さんが微笑ましそうにあたしたちのテーブルにケーキを置いた。
そこにはYuika Ryoutaro 6monthと書いてある。
椋太郎は「え」という声を出す。
「ここ、予約したっけ…?」
「内緒。はいこれ」
写真を椋太郎に渡す。
「俺何にも聞いてない…?」
「あたしがサプライズにしたからね」
やられた、という顔をする椋太郎。
「唯花にこんなことされる日が来るとは思わなかったわ」
「あたし結構こういうこと好きだよ?」