ナンパ男がしつこい件について




『歌舞伎町の警察署~~~』



………我が母は何をやらかしたんだ。




大抵はごみ捨て場なんかで寝てて保護されるのが安定してる。





普段とは違う電車に乗ってお母さんのいる場所へと急ぐ。




歌舞伎町に近づくにつれて香水の匂いがきつくなる。






……この空気がだいっきらいだ。





電車を降りるとスカートは長いし、



髪も染めていない



今日は精一杯の『地味』な格好をしているから多少浮く。





「君高校生?薬に興味ない?」



なんて言葉にも慣れた。





無視して警察署へと向かう。





酔っぱらいは待ち合い室のソファで毎回寝てる。



案の定、爆睡してる母がいた。





「はぁ…」




これは電話させられたな…




「起きろ」




乱暴な起こし方をすると、ケバケバなメイクと色んな香水が混じって、



更にお酒臭いというたちのわるい人が起きる。






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