ナンパ男がしつこい件について
「俺の肩の方が楽だろうし」
平然と言って、残り少しの道を奴は楽々で運んでいった。
「何階?」
「エレベーターくらいあたしが押す」
2階のボタンを押すと3号室のドアを開ける。
「ほら、ついた」
お母さんはなぜか黙ってる。
急いで冷蔵庫を開けて水を取る。
「はいこれ水」
キッチンに戻って、二日酔いの頭痛薬やら色々探す。
「ホストが嫌いなのって、お母さんがホストずっと通ってるから?」
何気なく聞いてくるナンパ男。
「別に。それだけならこんなに嫌いじゃない」
とだけ返す。