ナンパ男がしつこい件について






どれくらいたったかはわからない。



秒単位で数えれる長さだったのかも



分単位だったのかもわからないけど、





「…………俺、唯花のこと…ばかみたいにはまった」




「どうしたの急に…」





「大好き」





久し振りに、甘い甘い椋太郎の囁きを聞いた。




もう、顔が赤くなるには充分の声だった。



椋太郎のあたしを抱き締める力は少しだけ弱まった。






「行こう」



「う、うん…?」






< 411 / 468 >

この作品をシェア

pagetop