ナンパ男がしつこい件について
「今度のトラブルメーカーはあたしかな…」
「トラブルメーカー?」
ちょっとした公園のベンチで、靴擦れに絆膏を貼ってくれる。
「…っ。そうそう、椋太郎があたしといるとき、俺がトラブルメーカーだなって」
「確かに言えてんな」
「ありがと」
靴をはいても痛くない。
「大分暗くなったし、今日は諦めるしかねーな…悪い」
あたしは頷いた。
「仕方ないよ」
「…母さんの家に泊まってくか?」
頷く。