ナンパ男がしつこい件について




ピー、という音がまた鳴った。



「やっぱり言えない、じゃん」



画面を暗くする。




華和にバカって言われるかな…



まあ、いいや。




「戻ろ」




学校の中に入って、制服にかかった雪を落とす。



階段を下りながら、



椋太郎もバカって思うかな…なんて期待をする。



「あ、唯花こんなところにいたー!」




「ほんとだー!」



「みんなで雪合戦しよ!」




クラスの進路先が決まったみんながやる気満々だ。



「いいね!やろ!」




外のグラウンドに出ると、ものすごい雪が積もっていた。



すぐに雪がどんどんかかる。




「こらー!雪合戦は禁止だー!」




「先生もやる!?」



なんて言って先生に雪を投げる。



「やられたらやり返すぞおおおお!!」




!?



その突っ込みとなぜか雪を投げて反撃しはじめたので、あたしたちで爆笑した。







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