ナンパ男がしつこい件について
それから、3日に一度は奴と会ってしまう気がする。
朝の電車か、帰りの駅。
だいたいどんな仕事してればこんなにも会えるんだよ…
そんなあたしは今、お母さんが酔っぱらいすぎて家で何もできないというヘルプコールで
歌舞伎町にきてる。
毎回毎回どんだけ盛り上がるのさ…
そう思いつつ、エレベーターに乗る。
…鍵あいちゃってるし。
「おかあさーん?大丈…」
寝室を開けると、見覚えのない金髪頭が寝ているお母さんの横にいた。
「……誰」
「娘さん?」
こっちを向くと、イケイケな顔立ち。
椋とは全然違うタイプの人に見えた。
「はじめまして。名刺…「いらないです」
金髪頭は驚いた顔を見せた。