ナンパ男がしつこい件について
明らかにプライドを傷つけられた金髪はすごい勢いで追いかけてくる。
「そこまでして五万円欲しがるのはなんでなんだよもーーーう!!!」
「五万円舐めるなーー!!」
なぜか説教されながら逃げ回る。
「もうっ疲れたし…!」
息が切れてきた。
歌舞伎町は嫌な店が多くて人がじゃまくさい。
メールを開いて、誰か歌舞伎町にいそうな奴を探す。
そんなこと言ってもさすがに女子高にはいない。
「くそー…」
巧になんて会いたくないいいい
こうなったら。
家が歌舞伎町にあって、
暇そうな
さっきから頭に浮かんでる奴に助けを求めることしか
思い付かなかった。