ナンパ男がしつこい件について





結局捨てなかった名刺を取り出して



「090の…!」



急いで打ち込んでいく。



「あ、間違えた!」




こんなんだったら登録しとけばよかった…




「よし、できた!」




プルルルル…



二回くらい鳴ると、




『珍しい』



なんて声が聞こえる。



ああ、奴はしっかり電話番号登録してるのね



なんて思ってる暇はない…!




「今どこいる?!」



『家だけど…』



「お茶でもなんでも一緒に行くから、歌舞伎町の一丁目のどっかで走り回ってるから!助けて!!」




携帯を強く握りしめながら言う。





ブチッ




え?



切れた…?




「待てこらあああ!!」




「ああもうホストはしつこいの多すぎいいい」






< 78 / 468 >

この作品をシェア

pagetop