ナンパ男がしつこい件について
きらい?すき?
「椋太郎、掴まえてくれたの?サンキュー…でも金は俺のな」
友達………?
それって、やばいんじゃ…
「はやく巧さんのところに行こうぜ」
そう促す金髪。
終わった…
『行きたい?』
甘い囁き声が左耳から聞こえた。
奴の必殺技かなんかなのかこれは。
首をふる。
「やだ」
奴は突然そう言った。
「?何が」
金髪は不思議な顔をしてつにき聞く。