甘い悪魔。
水を止めて、適量を残してコップを持って部屋に戻る。
部屋に入ると、和穂はもう笑ってなくてさっきの虚ろな目から普段の鋭い目つきに戻っていた。
ドキッ
その目つきに不覚にも心臓が高鳴ってしまう。
そうだ、ヤケとはいえあたし告白したんだ。
そう思うと不意に訪れた緊張。
コップを持った手が震え出す。
ゆっくりと和穂が寝てるベッドに近付き、近くの机に置く。
「…こ、これく、薬飲むみ、水汲んでき、きた…」
かなり動揺して言葉が上手く出ない。