甘い悪魔。




その選択が間違っていた。




グイッ




ベッドに近付いた瞬間、思いっきり引っ張られた腕。




そして気付けばあたしは和穂がいるベッドの中に。




目の前にはさっきよりはかいてないけど、ちょっと汗のかいて熱で色っぽくなってる和穂が。




和穂の吐息があたしの額にかかる。




「…返事って言ったのに…」





何かあるとは思ってたけど、まさか引き寄せられるとは思わなかった。




あ?




何て言っていつもの調子に戻りつつあるクソ悪魔。




「…返事?そんなに聞きてぇなら、聞かせてやるよ」




そう言いながら更に近付いてきた、和穂の顔。




そしてあたしの耳元に唇を寄せた…




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