甘い悪魔。
すると和穂の口元が緩んで、ニヤリと笑った。
その表情に地雷を踏んだと思った。
そう思ってすぐあたしはソファーに押し倒された。
「そうか。お前はお粥よりも自分を食われたいらしいな」
「…えっ……!ちょっと!」
和穂の手があたしの脚を広げ、持ち上げられる。
抵抗しようと和穂の肩を押し返すけど、男と女じゃ力は天と地の差。
あたしが和穂を押し返すなんて不可能だった。
片方の脚が持ち上がったことで制服のスカートがめくれてショーツが見えそうになる。
あたしは和穂を押し返すよりもスカートの中を隠すことを優先した。
ククッ
悪魔が笑う声がした。
「…抵抗しねぇってことは、お粥よりも先に食われてぇってことなんだな?」
「…んっ!」
持ち上げられた脚の内側を滑るように撫でられる。
危うく変な声が出そうになった。
内腿を舌が這い、スカートで見えない位置にチクリとした痛みが走る。
こんなことになるんだったらからかわなきゃよかった。
いや、まだ間に合う。
奴はきっとあたしにこう言って欲しいから、こんなことしてるんだ。
「…分かっ、た!お粥食べさせるから!だからストップ!!」
片手はスカートを押さえ、もう片方の手で和穂の口を覆う。
この言葉を言って欲しかったのに何故か舌打ちをして、和穂はあたしを起こした。