甘い悪魔。
あたしは寝起き悪くて、朝不機嫌なの。
その辺察しろ、どっかの誰か。
重い身体を起こして、ベッドから出る。
ノソノソと玄関に向かってる時もチャイムは鳴り止まない。
ねぇ、近所迷惑考えたら?
そう思いながらもインターホンを押した人が誰か確認せずに玄関を開ける。
それが間違いだった。
まず目に入ったのが黒のワイシャツ。
そして頭上から聞こえてきた
「…よぉ、クソガキ」
この声。
あぁ、誰が来たかを確かめずにドアを開けたことに後悔する。
ゆっくり目線を上にあげていくと、口に煙草を咥え立っていたのはクソ悪魔・和穂。