甘い悪魔。




即座にあたしの危険信号が危険を指す。




危険を指した瞬間、あたしはドアを素早く閉めた。




つもりだった。




でもそれよりも奴の足が挟まっていて閉まる寸前でドアは止まってる。




あの、何してんのこの人。




朝からこういうことされると不機嫌がより一層悪くなるんだけど。




「足、邪魔なんだけど。ドア閉められないでしょ」




上目で和穂を睨む。
それにビクともせずに、和穂はあたしを切れ長な目で見下ろす。




「あ?中に入れるまでどかねぇ」




はぁ?何この生意気な悪魔は。




朝から不機嫌なあたしを余計に不機嫌にさせたいわけ?




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