甘い悪魔。




あたしはコーヒーをカップに淹れ、サンドイッチと共にリビングへと持っていく。




和穂の前にコーヒーを置いて、あたしは向かいのソファーでサンドイッチを頬張った。




お腹いっぱいになってもあたしはまだ不機嫌なまま。




いつもなら朝食食べれば機嫌も治るのに。




それは…




「何?そんなに見ないでよ、クソ悪魔」




キッと睨む。




朝食を食べている時から和穂はずっとあたしを睨むように見ていた。




そんなにあたしに見惚れてた?




嬉しくないけど。




すると和穂はテーブルの隅に置いてあったものを長い腕を伸ばして取り、あたしの前に投げた。




あたしの前に投げつけたのは、日中の睡眠を抑制する薬。




「ちゃんと飲め」




和穂は顎でクイッと薬を指した。




…もしかしてあたしに薬を飲ませるために朝から来たの?




お母さんみたいな小姑みたいなことして。




でも…




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