甘い悪魔。
「かすみんに近づく男、全員あたしが引き離してあげるよ♪」
こう言うと「きゃ!嬉しい!」なんて言って今度はかすみんから抱きついてきた。
もうね、かすみんがいればいい。
あたしから離れると、笑っていたかすみんは心配そうな表情をした。
「…愛ちゃん、今日はちゃんと薬飲んできたの?」
薬…
この話か。
薬なんて飲みたくないけど、かすみんには迷惑かけたくないし。
「うん、ちゃんと飲んだよ。昼間眠っちゃうとかすみんの可愛い顔見れなくなるし」
かすみんは「まぁ!」と頬に手を当てて照れている。
でもほんとは飲んでない。