甘い悪魔。




薬を口移しされた、クソ悪魔に。




問題は一つだけ間違えたからこれで終わるだろう。




そう思ってたあたしが問題二つ目を間違えることになる。




開いた口から入ってきたのは、ぬるりとしたもの。




そして離れることのない、和穂の唇にあたしの目を隠す手。




これは…舌?




その思考も甘いキスで真っ白になる。




目を開いても真っ暗で何も見えない。
それが逆に恐怖を駆り立てる。




あたしの舌に舌を絡めては妖艶な音を立てて吸い上げる。




「……っ!ちょ、っと…っ!」




和穂の肩を叩いて必死にやめさせようとしても、舌の動きをやめようとしないクソ悪魔。




あたしの歯列をなぞって、唇を甘噛みされる。



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