甘い悪魔。




仕切ってあるカーテンの方が声がして、ビクッと驚いた。




声のする方を見れば、ふふっと笑ってるかすみんがいた。




「…かすみん」




かすみんの顔を見て安心したのかどうしたのか知らないけど…




ポタッ




気付けば目から涙が出ていた。




「え!どうしたの、愛ちゃん!?」




かすみんが慌てて駆け寄ってきて、あたしの目から流れた涙をハンカチで拭き取る。




あれ、何で泣いてるんだろ、あたし。




泣く理由なんてないのに…




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