甘い悪魔。
あたしにバレて観念したのか、かすみんはゆっくりと口を開いた。
「…柳先生、ずっと前から体調悪くて。さっき高熱出して早退したの…仕事の疲れと愛ちゃんを心配しすぎたのね、きっと」
え、風邪?あの悪魔が?
どうりで最近保健室にやってこないわけだ。
あまり話しかけても来なかったし。
じゃあ、あたしのせい?
あたしが余計な迷惑かけてるから…
そんなことを考えたらまたストレスで眠くなってしまいそう。
ギュッと手を握ると、その上からかすみんが手を重ねてきた。
「…余計なことを考えないで、愛ちゃん。あなたのせいで柳先生が熱を出したわけじゃない、あの人の体調管理がいけなかっただけだから♪」
ここで男嫌いを出すのはどうかと思うよ、かすみん。
和穂を下にして…
ふ、かすみんらしいな。