書くの神
それはリアクション芸人よりも
だから書いた。
あの時の情熱に背を押され、それでいて工夫も忘れない。
文字を詰めては敬遠される。小刻みな改行を心がけた。なにせ、読者の大半は10代だ。文字が嫌いな若者なのだ。
ひらがなを多く用いて、小難しい表現をさけた。
そうまで携帯小説に合わせて書いたのに、全くもって読まれない。
それはなぜか?
答えは簡単。
私の書いている小説は、ホラーだからだ。ホラーは読まれない。読みやすさ云々の問題ではなく、ここはお花畑の世界。
血は不釣り合いなのだ。
それなら、と、桃色の園に見切りをつけた。携帯小説のサイトなど山ほどあろう。早速、ホラーが受け入れやすいサイトで書き始めたが、即座に断念。
か、書きにくい…。
原稿用紙なら土壌は同じだが、携帯という決められた枠内では、そうもいかない。色々と試したが、結局、出戻った。
となると。
書かねばならない。
この土俵で勝負ができる話を。