[B L]だからスキって言ったのに



─────────
──────
───…



「…っん」









ゆっくりと瞼をあげた俺。




そして、隣には天野。




こんな幸せなひとときが、あっただろうか。




天野の顔を、じーっと見つめた。





俺、昨日天野と…





うわわわわ





ボンッ





いっきに顔に熱が集中した。





思いっきり天野と反対方向を向く。





近くであのまま見てたら、絶対おかしくなりそうだったから。




「かーのん♪

なに顔赤くしてそっぽ向いてんのー?」




…っあ、天野。




「お、起きてたのか!?」





「ん、もうばっちし!」




うぁ、恥ずかしい。





「…夏音、体辛くない?」





急に優しくなるところが、憎めない。




「…ん、平気─────…っつ、」





しまった、腰がジンジンする。




それを見た天野は、ニヤリと笑った。





< 185 / 283 >

この作品をシェア

pagetop