[B L]だからスキって言ったのに
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───…
「…っん」
朝
ゆっくりと瞼をあげた俺。
そして、隣には天野。
こんな幸せなひとときが、あっただろうか。
天野の顔を、じーっと見つめた。
俺、昨日天野と…
うわわわわ
ボンッ
いっきに顔に熱が集中した。
思いっきり天野と反対方向を向く。
近くであのまま見てたら、絶対おかしくなりそうだったから。
「かーのん♪
なに顔赤くしてそっぽ向いてんのー?」
…っあ、天野。
「お、起きてたのか!?」
「ん、もうばっちし!」
うぁ、恥ずかしい。
「…夏音、体辛くない?」
急に優しくなるところが、憎めない。
「…ん、平気─────…っつ、」
しまった、腰がジンジンする。
それを見た天野は、ニヤリと笑った。