[B L]だからスキって言ったのに
「けほっ…」
少し、咳き込んだ。
「夏音、平気か?
わりぃ、オレ我慢できなくて…」
「五月蝿い。
俺は嬉しかった。
天野がそこまで感じてくれて…」
「っ夏音…」
俺は天野にまたがり、慣れない手でゆっくりと天野のソレを俺に入れた。
「…っ」
多少の痛みなんて、関係ない。
俺は天野が好き。
そんな簡単なことを、今までお互い誤解しあってたんだ。
それがやっと繋がった。
その喜びを伝えるには、この程度の痛みなんてへでもない。
「天野、天野…っす、き。好き、だ…っ!!」
夢中で腰を振りながら言った。
すると天野は入れたまま俺を押し倒し、背中にベッドの感覚があった。
「あ…」
「夏音…っ!!」
天野のソレが、俺の中で大きくなったのが分かった。
「夏音っ、オレも、オレも好き…っ!!」
お互いの不安を埋めあうかのように、その夜は必死に求め合った。