最強少女は恋をした
玄関まで来たとき、一人の男の人が私の存在に気づいた。
「白夜さんこの方は?」
「…親父は?」
「…いつものところです。」
「わかった。」
…今あの人の質問スルーしたよな?
しかもあの人スルーされて
すっごいショック受けてるぞ?
声のトーン下がってたし。
ってか今何枚ぐらい襖開けた?
…数えとけばよかった。
最後の襖を開けて一人の男の人に何かを話してた。
…あの人が白夜のお父さん?
若くない?…私の父さんみたいに若いな。しかも美形だし。なんか苛つく。
話が終わったのか白夜のお父さんらしき人が近づいてきた。
「初めまして。白夜の父の錬夜レンヤです。」
『初めまして、黒羽苺です。』
「…黒羽って、黒羽棗クロバナツメの娘さん?」
『そーですけど?…父をご存じですか?』
「知ってるもなにも、俺の同級で一緒に暴走族入ってたんだよ。」
…マジですか??
『…そーなんですか。ってことは、黒羽組の事もご存じですか?』
「あぁ。あの棗が組長とはねぇ。大変だろ?」
『はい。』
「何かあったらこっちに来なよ?相談にのってあげるから。」
…じゃあ言ってみよーかな。
協力してくれるかな。
『あの…その…父の事で相談てゆーか協力してくれませんか?』
「協力とは?」