あなたに愛されました。
学校についてからは
遅刻したからって校則がゆるい
あたし達の学校では問題ない。
ただ…
「どいてよ!」
あたしの席にこいつが座って寝ている。
しかも、気持ちよさそうに、ぐっすりと。
こいつより早くこないと、
朝は決まって窓に近いあたしの席に
こいつが座って寝る。
前の席なんだから
あんまり変わらないんじゃないかと思うけど
どうも、結構温度が違うらしい。
角度によってこいつの席はちょうど
日光があたって暑いらしい。
今が9月だからといって
まだまだ暑さは変わらない。
「はやくどいてよ!」
「…ぁ?」
呑気にむくっと起き上がって
目をこすりながらあたしを見ている。