あなたに愛されました。


「これ、大毅にわたしてくんねぇ?」


といって、鍵を渡された。


「大毅って、佐々木?」


「あぁ。」

「りょーかい。」

「さんきゅ。」


話をすませ、我にかえる。

え、あたしが佐々木に
渡さなきゃいけないの?


うわー、なんで断んなかったんだろ。

今更後悔しても遅い。


…届けるしかない。
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