二重奏〜君と見る夢〜


すぐ近くにある最寄り駅の電車に乗って、2駅先にある楽団の練習場所に向かった。


「はー、着いたぁ。電車で来るのも新鮮だね、アサイ。」


「ん。あ、やべ。あと10分しかねぇ。レン、行くぞ!」


アサイは自分の楽器と私の楽器を右手に持ち、左手で私の手を握って走り出した。


あ…パンプスなのにー!



「…まぁいいか。」


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