キミがすき【気まぐれ更新】
rena*side
休日の始発の電車の中は思いのほか人が少なかった。
同じ車両にはデップリとお腹に脂肪を蓄えた中年のサラリーマンらしき男が1人新聞を読んでいるだけだった。
アタシは椅子に腰かけ昨日の出来事を思い出した。
頬に感じた痛みと、そこを流れ落ちる涙…
2年も付き合っていた彼氏と別れ話の途中に叩かれたのだ…
原因は、
彼氏の浮気。
もちろん、アタシのいきなりの別れ話に納得がいかなかったらしくその結果、叩かれた。
叩かれても考えを変えなかったアタシを無理やり抱いた。
そして、抵抗するアタシを殴り続けた。
結局アタシは朝までいたぶり続けられた。
そして、捨てられたー…
顔に傷がなかったことが幸いだった。そんなものがあったら、街なんか歩けない。
窓の外を見ると太陽の光がキラキラと暖かく降り注いでいた。
クサイけど…
今日から、新しいスタート。
体の痛みはまだ取れていなかったけど、心はとても軽かったんだ…