キミがすき【気まぐれ更新】
「やっと解放されるぜ、あの暴力横暴なくそばばぁからっ!!」
その「暴力横暴なくそばば」の実の弟がそばに居るってのに、まったく容赦ないなぁ。遠慮って言葉をしらないのかコイツは。
まあ、確かに弟とか弟の友達を叩いたり蹴ったりふんずけたり?かなり理不尽な命令をしてきたりするし?元ヤンだし、口悪かったりするけど…
いや、実の弟が言うのもなんだけど…うちの姉は物っ凄く美人だ。
スタイルもいいから、よく街でモデルのスカウトに合ったりしていたが、そんな光栄なことを姉は『面倒くさい』のたった5文字でことごとく断っていた。
そんな姉にはたくさんの男が言い寄るわけで、拓真も最初はその中の1人だった。
別に姉目的で俺に近寄ってきたわけでは無いんだけどね。
あ、シスコンじゃあないからね。
「それにしても、よくあんなくそばばぁに結婚相手が出来たもんだ。俺はアイツは一生独り身だと思ってたね!!」
「…よく言うよ(笑)」
「うるせぇっ!!」
意味深な笑みを浮かべると、俺の二の腕を軽く殴ってきた。
「痛いから。」
そう言った言葉は、また拓真によってスルーされてしまった。
「そーいやぁ、オマエ昨日何してたんだよ?携帯に電話しても出ねぇし…」