キミがすき【気まぐれ更新】
空花が作った昼御飯は、意外と美味しかった。
「意外だ…」と本当に口に出したら、また殴られるので心の中に収めて「うまい。」などのたくさんの誉め言葉を残し席を立った。
この誉め言葉で、しばらくは家事をしてくれる事を願おう。
部屋に戻ると、麗奈からのメールか一件届いていた。
=初メだー(≧ω≦)今から、海斗くん家行くねー♪=
───え?
いきなりすぎない?現地集合って話だったよねっ!?
しかもメールが来ているのは20分程前。
「もう、来るし…」
ボソッと呟いた時、インターホンが家のなかに響いた。
はぁ…
なんだか最近、ため息の量が二倍になった気がする。ため息の根源は…空花に拓真に母ちゃんに麗奈。
はぁ…
玄関から空花の声がする。
「あれー麗奈だ、どうしたの?」
「あ、空花ちゃん!!帰ってたんだ?海斗くんとデートなんです♪」
また、変なことを言いやがって…空花がまた五月蝿くなる。
「マジで!?海斗が五月蝿かったから仕方なくでしょ?ゴメンねー?」
「いえいえ、そんなことないですよっ!!麗奈も楽しみにしてたんでっ。」
そこ、ちゃんと否定しようよ。
「そうなんだ?」