キミがすき【気まぐれ更新】
玄関に、出ていくと空花がニヤッと気持ち悪い笑みを浮かべて俺を茶化す。
「おらおらー、愛しの麗奈が来たぞっ♪この幸せ者がー♪」
「愛しくないし。」
「またまた、照れちゃってー。アンタも可愛いとこあるんじゃなーい♪」
本当にウゼェ!!
コイツは何処のオバサンだっ!!
「ってか、どっか行くの?」
あまりにもうざかったので、話を変える。
「普通に産婦人科ですが?」
「あっそ。」
「じゃぁ、行ってくるから。麗奈もゆっくりして行ってね。海斗っ、襲うなよ!!」
「襲うかっ!!」
アハハー、と笑いながら空花は家を出ていった。
「襲わないでね?」
あ"ーっ!!
「襲わない、襲わない。」
本当に面倒くさい。
麗奈もニコニコと笑いながら俺についてくる。本当にこの娘は…。
俺の部屋に入った、麗奈が「うわー、懐かしいー」と声を上げる。まぁ、中学ん時から何も変えてないからね。
キッチンで冷蔵庫に入っていた烏龍茶を淹れて部屋に戻ると、麗奈が難しい顔をして立っていた。
「何?」
「おかしいのよ。」
何が。
「エロ本も、エロビデオもないのよ!!いったい何処に隠したの?」