キミがすき【気まぐれ更新】
スミマセン。この人家に何をしに来たんでしょうか?
ていうか普通、他人の部屋を勝手に捜索しますか?
そして、この人追い出していいでしょうか?
「麗奈、人の部屋で何してんの?」
ため息をつき、いまだに納得がいかないという顔の麗奈に視線を向ける。
「だって、思春期の男の部屋にエロ本がないわけないじゃん!!」
それ、理由になってないから。
「いくら探しても、俺の部屋にはエロ本もエロビデオもないよ。」
「はぁ!?ありえないっ!!」
「ありえるから。」
エロ本を持っていたのは中二までだ。これ本当に。
…俺は実践派だったから。
「もしかして、あっちの人?」
麗奈が眉間に皺を寄せる。
「そっちの人でもないから。とりあえず、座ったら?」
烏龍茶をテーブルに置き、まだ質問を続けそうな麗奈を座るように促す。
麗奈は「ありがと。」と笑顔でいい、烏龍茶を受け取る。
別にする事はないし、もう勝手に何かしていてほしい。
さっきは空花がいたため、吸えなかった煙草に今度は火をつける。
それに一瞬ビクッとした麗奈が、こちらを見る。
煙草ダメだった?
「煙草無理?」
「別に大丈夫。」
「?」
なんか変じゃない?
疑問に思いつつも、テレビを適当につけた。