キミがすき【気まぐれ更新】
空花ちゃをのソレが少し落ち着いたような声。
「いらっしゃい、麗奈ちゃん。今日はお代いいわよー。」
「淕子さん!?そんな、悪いですよっ!!」
「いいのよっ。いつもウチに来てくれているお礼よっ。それに、お代はちゃーんと空花の給料から引いとくからっ☆」
ニッコリと微笑む淕子さんは、とても二人の子持ちとは思えない程可愛かった。
チラッと空花ちゃんを見ると、「そんなー!?」って顔をしている。
「…でも大丈夫です。今日は麗奈が空花ちゃん呼び出しちゃったんで…気持ちだけ貰っておきます。いくらですか?」
「あらーそうなの?」と淕子さんは残念そうだったけど、後は空花ちゃんに任せてお店の奥へ消えていった。
「…一万円。」
「へ?」
「今回は一万円にまけておいてあげる。」
そんなに安くていいのっ!?
「でもっ…」
「いーからっ!!リッコに給料引かれないで、すんだお礼っ!!」
そう言った空花ちゃんと、さっきの電車の男の子が重なる。
「…海斗くんだ…。」
「?」
何処かで見たことがあると思っていたら、アレは海斗くんだ。
うん、間違いない。空花ちゃんにそっくりだし。