キミがすき【気まぐれ更新】
「…海斗がどうかした?」
首を傾げて、不思議そうにする。
「えっと…別に何でもないんだけど…。空花ちゃんお願いっ!!海斗くんの携帯教えてっ!!」
顔の前で両手を合わせる。
「海斗のぉー!?」
いきなり連絡先を聞くアタシに、眉間に皺を寄せている。
閉じていた目を片方だけ開け、空花ちゃんの様子を伺う。
「別にいいけど…。」
「ありがとうっ!!」
片手で携帯を弄る空花ちゃんに、深々と一礼をする。
「メールで送ったよ?」
「うん、それじゃあ今日は本当にありがとうございました。ハイ、これお代ね。」
そう言って空花ちゃんにお金を渡して、財布をバックになおして店を出た。
「麗奈ー、また来なさいよー?」
「うん、じゃあまたねっ!!」
ドアを閉めて、街へ出る。
携帯を制服のポケットから取出し、先程もらったばかりの海斗くんのアドレスを登録する。
海斗くんにメールをいれようとした時に、ちょうど着信がなる。