キミがすき【気まぐれ更新】
「は?なんで姉貴の名前知ってんの!?」
フフッやっぱり面白い、中学生の頃にはもう冷静な人間に出来上がっていたのに、今はアタシが発する言葉に感情を表している。
制服のポケットの中で携帯が震える、大方「早く来い。」という由佳からの催促の電話に決まっている。
「梨伽、麗奈用事あるし先帰るね!!拓真さん、梨伽をよろしくお願いします。」
とだけ告げて、アタシは大倉学園を後にした。
携帯を取出し、由佳に電話をかける。
「あ、由佳?ゴメン、ちょっと用事あってさ。」
《ゴメンじゃないよー。いいから早く来て!!いつものとこ居るから。》
「はいはい、今から行くから。」
《待ってる!!》
ブツッと電話が切れた。
アタシたちの学校がある所。また戻らないといけないんじゃん。
バスに乗り、アタシは考えた。「カラオケって誰と?」。
アタシ、そこ聞いてなかった。他にもうちのクラスの人とかかな?