キミがすき【気まぐれ更新】
何故か啓太?らしき男がアタシの隣に、アタシの断りも無しに座ってきた。
「俺啓太、よろしくな麗奈っ!!」
「嫌。」
「え?」
アタシの即答に、啓太は意味が分からないといった顔をしている。
「由佳、麗奈帰る!!ついでにアンタ!!初対面で、馴れ馴れしく呼び捨てにしてんじゃねぇよ。」
バックを持ち、ドアノブに手をかける。
「ちょっと麗奈!!アタシは麗奈のためにっ──」
「麗奈は頼んでないから。…それに麗奈、めちゃくちゃイケメンの彼氏居るから。」
「はぁっ?そんなの聞いてないしっ!!」
言ってないもん。
「だから、こんな軽い男に興味は無いの。じゃあね。」
ドアを開けて出ようとすると、由佳に腕を捕まれた。
「だったら土曜日に彼氏紹介してよ!!じゃないと、帰さない!!」
「いいよ。だから話して。」
それだけ言うと、由佳は悔しそうに部屋に戻っていった。
カラオケを出て、駅に向かって歩き出したところで、アタシは気付いた。