坂下さんちの碧くんは、
そして運命は交差する
まだ初夏だって言うのに
今年の夏はなんでこんなに暑いのよ
あぁ喉が乾いた
それに何となく気持ちが悪い気がしなくもない
なにやら頭痛もしてきた…
家まではあと数分
でも…
あしもとがふらつく
はやく帰らないと…
そう思いつつもガードレールにてをついた
「ねぇ…大丈夫?」
人様が気にかけるほど今の私はヤバイと言うことか
というか他人を気遣って声をかけてくれる人がいるなんて捨てたもんじゃないな
このまちも
「ねぇ聞こえてる?相当やばそうだよ?」
聞こえてはいたけど口を開くのが少し億劫で首を縦に降った
意識が朦朧とする
でも人様に迷惑かけるわけにも
あぁでも一人で変えれる自信もないし…
「あの…ごめん…なさい、家…あの、マンション…で、そこまで肩…かしてく、ださい」
うまく伝わったかは疑問だったけど
とりあえず伝える努力はした
声をかけてきたのがうちの高校の制服を着た人でなければ
いくら限界でもこんな無礼な事は言わなかったかもしれない…