友を待つ猫来る
彼女は、レイバンのサングラスを外すと僕の方を猫の目で見ながら笑う。
彼女も僕も珈琲を頼んだ。
ここの喫茶店には、珈琲は、一種類しかなくてそれが美味しいのだ。
マスターは彼女が、猫になってる事にも特に驚いた様子を見せなかった。
僕も彼女も珈琲好きでゆっくり味わいながら飲んだが彼女は、熱いのをゆっくり冷ましていた
。
「猫になったらやはり熱いの苦手になってる」
彼女は笑う。
そこから、ケータイ小説の話しになる。
彼女は、今は誰々が良いよねとか新しい誰々って知ってるとか誉める方が多かったが、時に明らかに誰々が流した作品を書いていたら残念そうに話す。
僕については、誉める事もあれば駄目な時には、率直だった。
僕は読み違えてる場合は説明したが、ほとんど当たっていて納得するしかなかった。
それでも、やはり悔しく拗ねて見せたりもしたが、彼女は辛辣さと優しさを両方持っていて上手く包んでくれた。