俺様王子とキケンな契約!?
■憧れのWhitePrince
「芽衣〜!!こっちこっち〜!」
やがてむかえた始業式。
すっかり桜は満開に。
昇降口の前で大きく手を降る理沙の姿。
桜並木の中あたしは昇降口まで走った。
「クラスまた一緒だよ!!」
「ほんとに!!?やったー理沙〜」
あたしは嬉しくて理沙に抱きついた。
のだけど、すぐに離された。
「芽衣……今日、どうしたの」
ガタガタと震え出す理沙。
「え?…なに───」
何が?とこたえる間もなくあたしは理沙に抱きしめられていた。
「今日の芽衣可愛い〜。髪巻いてるじゃん。まあ、いつも可愛いけどね」
そう言って理沙は毛先をつまんで遊んだ。
「理沙に言われたくないよー」
この前会ったときより色気増してるのはあたしの気のせい?