俺様王子とキケンな契約!?
「あ、あのっ、こ、こここれっ…使ってくだ、さいっ!」
そう言って差し出したタオル。
一条くんは少し驚いたように
「……ふっ、ありがと」
そう微笑んだ。
カチコチに固まっているあたしを下から覗くようにして一条くんは見てきた。
また、その上目遣いにこっちがクラクラする。
「敬語じゃなくていいよ。…零士って呼んで、?」
「………え?」
……零士って呼んで、?
そ、それはつまり……下の名前呼び!?
「そ、それはちょっとハードル高いような……」
「……呼んで?」
なんて、見つめられたら拒むことなんてできなかった。
「……れ、零士…く、ん、?」