俺様王子とキケンな契約!?
そして、零士くんの時間が許す限り図書室で勉強を教えてもらっている。
意味は違うけど、嬉しかったし今のこの時間は好きなんだ。
図書室の窓側の席にあたしが。
その隣に零士くんが座る。
正直、ドキドキしすぎて勉強どころではない。
ペンを走らせる綺麗な手とか
艶やかな黒髪とか
時々当たる腕とか……
「……芽衣、ちゃん?」
「……あ、は、はいっ!!?」
零士くんはあたしの顔を覗くようにして笑った。
「これ、今度までの宿題。俺、生徒会だから、ごめんね」
零士くんはそう言って、あたしにプリントを渡した。
「あ、あの……ずっと教えてもらって、いいの?」
零士くんは生徒会とか忙しいし……
それに女の子からのお誘いだって