俺様王子とキケンな契約!?
「じゃあ、もう教えなくていい?」
なんて、イジワルく頬笑むから拍子抜けした。
「……え?……あ、……」
戸惑ってるあたしを見て零士くんはあたしの頭をポンポン軽く叩いた。
「冗談だよ。…ったく間に受け過ぎでしょ。……じゃ、また」
最後に零士くんは微笑んであたしから頭を離した。
図書室を出ようとした零士はなぜか振り返って……
「でも、芽衣ちゃんのそういうとこ…嫌いじゃないよ。」
と言い残して図書室から出て行った。
それから、放心状態のまま家に帰ってお風呂に入りずっと考えていた。
……嫌いじゃないってことは
ちょっとでも……す、好きって思ってるってことだよね?
どうしよ……やばい。
あたしは両手で頬を包んだ。
湯船に浸かり色々考えていると……何やら脱衣所から声がした。