俺様王子とキケンな契約!?
「おい、いつまで入ってんだお前。のぼせてんじゃねぇーだろうな」
そ、その声は……!
「か、神矢くんっ!?な、何でそこにいるの!?」
あたしは首までお湯に浸かった。
「お前が1時間以上も入ってるからだろ。心配してやってんだぞ。…早くあがらねぇとオレ風呂入るから。」
なんて言う神矢くん。
「わ、わかった!あがるからそこから出て行ってよ!」
そう言うと、脱衣所から気配がなくなって……
あたしは恐る恐るお風呂からあがった。
上下スウェットに肩からタオルをかけてリビングに行くと、ソファーに寝転がって雑誌を読んでいる神矢くんがいた。
「お前、……っ、遅せーよ」
あたしを見るなり俯く神矢くん。
「あ、ご、ごめん。」
そんなに遅かったんだ……もしかして怒ってる?
あたしは神矢くんの隣に座った。
すると、神矢くんはあたしの目を見つめた。
「……お前さ、なんかムカつくわ」
熱を帯びたような瞳でそう言われた。