俺様王子とキケンな契約!?



◇◆◇◆◇



「…ハァ、遅れてごめんなさいっ!」



また次の週の放課後、零士くんに勉強を教えてもらうため図書室に。


日直だったため走って図書室に来た。



────だけど…零士くんの姿はない。



いつも図書室にはまばらに生徒がいたのに今日は誰一人として見当たらない。



シーンと静まりかえる図書室はいつもより雰囲気が違った。



「……零士くん、帰ったのかな…」


日直の仕事が長引きすぎたよね……

そりゃ、帰っちゃうか。



なんて、思いながらも図書室に入った。



すると、いつもの席から何やら静かな音が聞こえた。


近くに行ってみると……聞こえるのは正しい寝息。



「……寝てる、?」



そこには零士くんは机にうつ伏せになって眠っていた。


端整な顔は横を向いていて、なんとも寝顔が見える。



ダメだと思いながらもあたしは隣に座り、その綺麗な寝顔を眺めていた。





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