俺様王子とキケンな契約!?


「……綺麗な顔。」


女のあたしでも羨ましいその綺麗な白い肌は思わず触れたくなってしまう。



ちょっとだけならいいかな。

なんて思ったあたしはゆっくり手を伸ばしその肌に触れた。


────けど、



伸ばしたその手は、零士くんの手によって掴まれてしまった。



「………ん、何してるの?」



黒い前髪が目にかかりなんとも色っぽい瞳であたしの目を見つめた。


そして、少しイタズラに微笑んだ。



「……あ、えと、……ご、ごめんなさ、い。……起きてた…の?」


すると、零士くんは身体を起こし大きく伸びをした。



「……うん。さっき起きた。」


あくびをしながらそう言った零士くん。



「……さっきって……いつ?」



「…んと、ドアが開いたところから、かな?」


なんて、またイタズラに微笑んだ。


ってことは……最初から起きてたってこと!!?





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